2007年11月7日水曜日

知的障害とはVOL1

企業の方から、知的障害とは何なのかがわからないという声をよく聞きます。特に、入社後の目標設定をどうすればいいのか、どこまで伸びるのか、どのように評価すればいいのかという質問を受けます。もちろん個人差があり、生育歴や性格でキャラクターは違ってきます。ここでは文献上の定義や、就労場面での課題などについて記述していきたいと思います。

知的障害とは
先天的な知的機能の発達障害をさします。おおむね18歳までに現れますが、後天的なものはありません(厳密には、生まれた直後の出来事を原因としたものはある)。知能指数がおおむね70までで、日常生活能力(自立機能、運動機能、意思交換、探索操作、移動、生活文化、職業等)の到達水準が総合的に見て、同年齢の人の日常生活能力より劣ります。

認知症との違い
認知症は、正常に発達した知能が、なんらかの原因で低下したものをさします。知的障害は先天的な知的機能の遅れをさします。

就労が可能な人たち
おおむね軽度の方(知能指数が50~69)、ボーダーの方(知能指数が70~80)が多くをしめます。一般就労している中度の方(知能指数35~49)もいますが、通常は作業所に通っています。重度の方(知能指数20~34)の多くは、授産施設やデイケアー施設に通っています。

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